“お米”の国産バイオマスプラスチック「ライスレジン®」でオリジナル袋作りませんか?
ライスレジン®は、2022年8月よりモスバーガーでも採用されるようになった新素材。実際にお店で手にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。◎モスバーガー全店に環境対応スプーン、フォークを導入(PRTimes)
・お米を使ったプラスチックってどんなもの?
・ライスレジンを使ってどんなアイテムが作れるの?
・環境にやさしい袋をオリジナル制作したい!
この記事では、ライスレジンってどんな素材!?という方に向け、概要を分かりやすくご説明。また、環境に配慮したアイテム制作でお悩みのご担当者様へ、お米の国産バイオマスプラスチック「ライスレジン®」という選択肢をお伝えいたします。
株式会社キラックスでは、60年以上に渡ってレジ袋やショップバッグなどの包装資材を販売してきました。今回は、パートナー企業が開発製造したライスレジン®にスポットを当て、環境にやさしい袋の制作についてご案内します。
この記事をお読みいただき、ライスレジン®を活用したアイテムの導入検討にお役立ていただければ幸いです。処分されてしまうお米を有効活用したライスレジン®を使って、オリジナル袋を作ってみませんか?
※ライスレジン®は、株式会社バイオマスレジン南魚沼の登録商標です。
INDEX
1. お米のプラスチック「ライスレジン®」とは
お米のプラスチック「ライスレジン®」は、非食用のお米から作られた国産のバイオマスプラスチック。2018年頃より新潟県南魚沼市で本格的に製造が始まったお米を使った、日本国内で生産されるバイオマスプラスチックです。
1-1. ライスレジン®が生まれた訳
ライスレジン®が誕生した理由は、日本国内で持続可能な資源を増やすため。これまでのバイオマスプラスチックは、サトウキビやトウモロコシなどが主な原料。日本は、多くを輸入に依存しています。
近年、世界全体で“持続可能な開発”が求められており、トウモロコシやサトウキビから抽出したバイオエタノールは、ガソリンの代替としても活用されるように。トウモロコシやサトウキビの世界的な需要が加速しているため、日本への輸入量にも影響が出てきています。
そこで、日本国内で生産されるお米に着目。お米の自給率はほぼ100%! 日本人にとって、お米は無くてはならない存在です。お米は、古来より食べられなくなったものを「糊」などにして無駄なく使われてきました。私たちの暮らしを支えるお米が、さらに資源としても活用できれば、持続可能な資源の可能性は広がります。
つまり、お米からバイオマスプラスチックを作り、日本の環境問題対策に貢献したいという思いから、ライスレジンが誕生したのです。
1-2. ライスレジンの特徴
お米のプラスチック「ライスレジン®」の特徴は、大きく2つ。
1-2-1. 100%国産で安心安全&安定供給
ライスレジン®最大のポイントは、すべて国内製造であること。日本で作られた安心安全なお米を利用し、国内で製造しています。国産米から作られるライスレジンですが、普段私たちが食べているお米の何割かを、プラスチック用途へと譲ってもらっているわけではありません。
ライスレジン®として活用されるお米は、下記のようなお米。
・食用に適さない古米
・精米時に出る砕米
・お菓子メーカー等で発生する破砕米
家畜の飼料用としても処理されず、廃棄されてしまう運命にあるお米を有効活用しているのです。
さらに、国内生産のため、石油相場や海外情勢に左右されることなく安定供給が可能に! ライスレジン®は、安心安全で安定供給ができる日本独自のバイオマスプラスチックです。
1-2-2. 石油減に貢献し高品質
ライスレジン®は、石油由来プラスチックの使用量を減らしつつも、従来のプラスチックと同等の品質を再現することができます。非食用米に独自の技術を加えてプラスチック化したもの=ライスレジン®。非食用米にPPやPEといった石油系の樹脂を配合して作られています。
ライスレジン®に配合できるお米の比率は最大でなんと70%まで○! お米を混ぜることで、石油系プラスチックの含有量を大幅に減らすことが可能になります。耐久性に不安を抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、品質は従来の100%石油系プラスチック製品とほぼ同等。これまで使用していたプラスチック製品を、安心してライスレジン®に置き換えていただけます。
ライスレジン®は、石油の使用量を減らしながらも、従来通りの使用感を維持することができる画期的な素材なのです!
1-3. ライスレジン®で作る製品例
次に、お米のプラスチック「ライスレジン®」を使った製品をご紹介します。
ライスレジン®を活用して作ることができるアイテムの一例。
レジ袋・ごみ袋・ショップバッグ・アメニティ・ストロー・クリアファイル・SDGsバッジ・買い物かご・箸・スプーン・弁当箱・ボールペン・歯ブラシ・うちわ・積み木・オカリナ・クッション
ライスレジン®は、産業に関わる資材、生活関連品、さらにオモチャといった幅広い分野で採用されています。
2022年8月以降、モスバーガーでもライスレジン®を使ったカトラリー(スプーン・フォーク)の採用を開始。10月より全国店舗に順次導入されています。
◎モスバーガー全店に環境対応スプーン、フォークを導入(PRTimes)
持続可能な資源であるお米を使用しているため、SDGsの取り組みや環境にやさしい製品開発を検討している企業に最適な素材と言えます。
2. ライスレジン®で作るオリジナル袋
ライスレジン®を使用したオリジナル袋の作成についてご説明します。こちらでご紹介する商品の仕様やサイズはほんの一例。ご希望の厚みやサイズにて製造可能です。
2-1. ライスレジン®のレジ袋
ライスレジン®を使ったレジ袋の参考サイズをご紹介します。
関東版のレジ袋の30号サイズ。
厚みは30ミクロン、大きさは仕上巾260(マチ含む総巾390)×高さ500㎜です。印刷は1色~3色でご対応可能。
2-2. ライスレジンのゴミ袋
ライスレジン®を使ったゴミ袋。30L、45L、70Lの3サイズをご紹介します。
30Lゴミ袋-厚み30ミクロン、大きさは巾500×高さ700㎜。
45Lゴミ袋-厚み30ミクロン、大きさは巾650×高さ800㎜。
70Lゴミ袋-厚み40ミクロン、大きさは巾800×高さ900㎜。
印刷は1色~3色でご対応可能です。
2-3. ライスレジン®のショップバッグ(ショッパー)
ライスレジン®を使ったショップバッグは、小判抜きの袋です。参考サイズを2つご紹介。
A4 小判抜き袋-厚み30ミクロン、大きさは巾240×高さ390㎜。
B4 小判抜き袋-厚み30ミクロン、大きさは巾275×高さ450㎜。
印刷は1色~3色でご対応可能です。
3. ライスレジン®は生分解性プラスチックなの?
ライスレジン®はお米から作られたバイオマスプラスチック。植物由来のプラスチックですが、生分解性プラスチックとは別物です。
3-1. ライスレジン®に生分解性はありません
ライスレジン®には、生分解性はありません。植物由来のプラスチックだからといって、土に還るというわけではないのです。バイオマスプラスチックと生分解性プラスチックの違いについては、こちらで詳しくお話しています。
https://www.kiracs.co.jp/blog/1855/
◎バイオマスプラと生分解性プラの違いは?”生分解性プラスチック”を徹底解説
3-2. 生分解性プラスチック製袋のオリジナル制作も〇
弊社では、生分解性プラスチックを使ったオリジナル袋の製造も行っております。自然に還ることのできるプラスチックでレジ袋やショップバッグを作りたいという企業様には、生分解性プラスチックをオススメしております。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
https://www.kiracs.co.jp/blog/2895/
◎SDGsの取り組みにぴったり!アパレル企業の“生分解性ショッパー“事例を公開!
4. まとめ
ライスレジン®は日本で作られる国産のバイオマスプラスチック。最大のポイントは、食用に適さない古米や破砕米など、本来廃棄されてしまう運命にあったお米を有効活用している点!
この記事では、オリジナル袋の制作にスポットをあてておりますが、スプーンやフォークなどライスレジン®を使ったアイテムは何でもご対応いたします!
環境にやさしいアイテム導入をお考えの企業様、ぜひライスレジン®を使った製品を検討してみませんか? お気軽にお問い合わせください。