【印刷ロットでお悩みの方必見】食品袋に小ロット印刷する方法教えます!

2021/10/05
食品包装資材
#パッケージング・システム事業部#専門知識#オリジナル

「透明の無地袋では味気ない…」、「シールを貼って対応するのも手間がかかる!」
そう思って、オリジナル印刷を試みたものの、印刷ロットが多すぎる!と諦めていた方。
そんなアナタに、食品袋に小ロットで印刷する方法、教えちゃいます。

この記事では、50年以上に渡り食品包装資材を製造・販売する株式会社キラックスが、食品袋の小ロットでの印刷方法をご紹介。

この記事をご一読いただき、アナタのお悩み解決の一助になれば幸いです。

1. 食品袋に小ロット印刷する方法

ロットとは、同じ条件で製品を製造する際の単位のこと。食品袋の印刷においては、一度に印刷する数量を「印刷ロット」と呼んでいます。

ここでは、食品袋の印刷ロットが多すぎてオリジナル印刷を諦めていた方へ、小ロット印刷の方法をお伝えします!

1-1. オンデマンド印刷で小ロットを実現

小ロットで印刷する方法に、「オンデマンド印刷」があります。オンデマンド印刷は、必要なときに必要な分だけ印刷できる印刷方法。デジタルデータをプリンタに送り、インクを組み合わせて印刷します。
職場のパソコンからプリンタへデータを送信し、資料を印刷する時と同じイメージです。食品袋の印刷に使われるオンデマンド印刷は、大型の高性能プリンタのような機械を使用します。

オンデマンド印刷最大の特徴は、印刷用の版を必要としないこと。わずかな数量でも印刷が可能に。版を作成する必要がなく、印刷にかかる初期費用を抑えることができます。

しかし、オンデマンド印刷にもいつくかのデメリットが。印刷の精度は、版を使用する印刷方式に比べて劣ります。カラーコードで色指定した場合でも、オンデマンド印刷と版を使用する印刷方法では同じ発色にはなりません。

さらに、袋の表面に印刷するため、こすると消えてしまう可能性があるので、注意が必要です。また、使用できるフィルムの幅にも制限が。コスト面では、版の作成は必要ありませんが、1枚当たりの印刷コストは割高となります。

試験販売や数量限定の食品袋に印刷したい場合に使われるオンデマンド印刷。少ない数量での小ロット印刷を可能にしてくれますが、デメリットも知っておく必要があります。

1-2. グラビア印刷でも小ロット印刷可能に!?

食品袋に使用されるフィルムの印刷は「グラビア印刷」が主流。グラビア印刷は、凹版を使った印刷のことで、版の凹部分にインキを流し込み直接印刷します。凹部分の深さでインキの量を調整できるため、色の再現性が高く、高度な印刷ができる印刷方式です。

グラビア印刷のデメリットは、版が必要なこと。オンデマンド印刷と異なり、初期費用は高めで、版を作成する時間も必要となります。

そんなグラビア印刷ですが、印刷できるフィルムの巾は機種によって異なります。一般的には、600㎜巾以上のフィルムを対象とする機種が多く使われています。
しかし、一部の小幅対応機種には、なんと300㎜巾から対応できるものがあるのです。それを使うことでグラビア印刷でも小ロット印刷が可能になるのです!

例えば、巾150mm×高さ200mmの袋を印刷する場合。(一般的な4,000m巻きのフィルムを使用)
A. 通常機種→約40,000枚
B. 小幅対応機種→約20,000枚

フィルムの対応巾が違うだけで、半分のロットで印刷が可能。これまで通常機種で印刷をしていた場合は、小幅対応機種のグラビア印刷機に変更するだけで、小ロット印刷が実現するのです!

1-3. 印刷ロットでお悩みの方必見

現在、印刷ロットが多いとお悩みの方は、前述したように通常機種のグラビア印刷機を使用しているのではないでしょうか。それを小幅対応機種に変更にするだけで半分のロットになりますが、実はさらに少ないロットでの印刷を可能にする方法があるんです!

それは、印刷するフィルムの長さを短くすること。一般的なグラビア印刷機には4,000m巻きのフィルムを使用しますが、フィルムの長さ2,000mでも引き受けてくれる工場においては、最小ロットでの印刷が可能に。

巾150mm×高さ200mmの袋を印刷する場合、対応機種とフィルムの長さによって、下記のようにロットが異なります。
<4,000m巻きのフィルムを使用>
A. 通常機種→約40,000枚
B. 小幅対応機種→約20,000枚

<2,000m巻きのフィルムを使用>
C. 通常機種→約20,000枚
D. 小幅対応機種→約10,000枚

AとDを比較すると、ロットがなんと1/4に!
これまで、「印刷ロットが多い…」とオリジナル印刷を諦めていた方も、1/4の数量で印刷することができれば、ご希望の小ロット印刷を叶えることができるのではないでしょうか?

もちろん、袋のサイズが大きい場合はさらに数量が少なくなり、サイズが小さい場合は数量が多くなります。ご使用になる食品袋のサイズによって、出来上がる袋の数量が異なりますので、ご注意ください。

2. まとめ

食品袋のオリジナル印刷はロットが多すぎると諦めていた方、小ロット印刷の方法について、お役立ちいただけたでしょうか。

これまでお取引していたメーカーでは、小幅対応機種がない!2,000mのフィルムは印刷できないと言われてしまった…そんな方もご安心ください!

キラックスでは、グループ企業の高山パッケージ企画にて最小ロットでの印刷をすることができます。小幅対応機種で最小ロットの印刷にチャレンジしてみませんか?

【留意点】
フィルムメーカーの出荷ロットが4,000m以上の場合もあり、全てのフィルムで2,000mの印刷対応ができるわけではありません。まずはお問い合わせください。最小ロットの印刷がどのくらいの数量でできるのかお調べいたします!

◎高山パッケージ企画のグラビア印刷についてはこちら
https://www.kiracs.co.jp/blog/2695/

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