ラミネート製品
#素材について相談したい

業種:紙製品の販売代理店 様

シール強度を上げたラミネート製品の製造

紙帯のシール強度UPに!2種類の樹脂ブレンドで品質改善

紙製品の販売代理店様。自動結束機用の紙帯を販売されており、紙帯のシール強度向上をご相談をいただきました。ラミネートする樹脂を見直すことで、価格を維持したままシール強度UPに成功。コストと品質のバランスを保ち、お客様のご要望にお応えした事例をご紹介させていただきます。

担当部門:複合資材事業部

キラックスからのご提案

シール強度を上げるため最適な樹脂グレードの選定

自動結束機用の紙帯を販売されているお客様より、「紙帯のシール強度を向上させたい」とご相談いただきました。目的は、紙帯の販路を拡大させるための品質改善。紙帯のシール強度を上げることで、幅広い機種の自動結束機に対応でき、結束後にシールが剝がれる確率を下げることができます。また、現状コストは維持したまま、品質の良い紙帯にリニューアルしたいとのご要望でした。

これまでも弊社でラミネートした紙帯原反※を納品させていただいておりましたが、さらにシール強度を上げるため、樹脂を再選定。コストアップすることなくシール強度を上げるため、弊社がたどり着いた結論は樹脂のブレンドでした。

※原反…加工する前のロール状の紙やフィルム

ブレンド樹脂を使った特殊ラミネートの提案&試作

弊社で製造するラミネート製品の多くは、1種類の樹脂を使用します。しかし、今回は価格を維持したままシール強度を向上させるため、2種類の樹脂をブレンドした特殊なラミネート方法をご提案させていただきました。

ブレンド樹脂を使ったラミネート製造の際、最も重要なのが樹脂のブレンド比率。求める条件をクリアできる比率を定めるため、ラミネート試作を何度も行いました。「試作→評価→改善/試作」を繰り返し、約1年かけて最適な樹脂のブレンド比率を決定。お客様にご納得いただける品質で、リニューアルした紙帯原反を納品させていただきました。

工場と連携し迅速に対応

試作と改善を繰り返し行うには、ラミネート工場との連携が必須。弊社では、自社でラミネート製造工場を持っているため、製造と営業が一体になっています。

試作品の作成をスムーズに行うことはもちろん、お客様からの評価を反映し再試作する際も迅速な対応が可能。特にブレンド樹脂を使った特殊ラミネートにおいては、樹脂のブレンド比率を決定するまで試作を重ねる必要があります。試作回数が多い場合でも、工場と営業が一丸となってご対応し、製品化までのスピード感をご評価いただきました。

今回の事例では、紙帯のシール強度を向上させるために、樹脂をブレンドした特殊ラミネートをご提案させていただきました。弊社では、1種類の樹脂をラミネートするだけでなく、異なる樹脂を組み合わせたブレンド樹脂でのラミネート製造も可能。お客様が求める機能や品質を叶えるため、最適なラミネート方法をご提案させていただきます。

担当者からの一言

樹脂をブレンドした特殊ラミネートでは、「どの比率が一番最適か」を見つける過程に時間がかかります。何度も試作と評価を繰り返し行い、シール強度を向上させるために最も適したブレンド比率を模索しました。
ラミネート製品は、ご依頼いただいてから製品化に至るまで2~3年かかることも多々あります。今回のご依頼では、約1年でリニューアル商品を作ることができ、お客様にも喜んでいただけました。

 担当部門:複合資材事業部 本社営業

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